おねがいだから、危険を冒して作業をしている皆様、御身を大切にして欲しい。
監督責任のある人は、事態を甘く見ないで欲しい。 ビビってもいいんですよ!必要以上くらいでちょうどいい。
どうして海のそばなのに魚屋さんが履くようながーいゴム長くらい用意していかないんだろう。
幼稚園の子供でも雨の日は長靴を自分から履くのに。
放射線の世界は、わたしたち人間の体力と理解の埒外にある。
それを、東海村の臨界事故を通った専門家は、わかっていないとは言ってはいけないのに。
東海村の臨界はさいわいおさまるのに長期はかからなかった。それでも被害は大きかった。
臨界事故じゃないぶん長期戦になってきてるのが今だ。
東海村の事故は10キロ圏内屋内退避だったのに、今回のは30キロ圏内もおびやかされている。
退避の必要のある近隣の住民のみなさまも、作業員のみなさまも、影響が出ているすべての地域の人々も、
一刻も早く安心して復興や通常業務に力を注げる環境になるように、心から祈り願っています。
蛇足かもしれないが言わせて欲しい。
危険に対する認識が甘いと、自覚できる人はまだいい。
この本を読むべきなのは、自覚できない人だ。
その人が現場にいなくて済ませていても現場にいるのでも、なんらかの決定権をもっているのならなおさら。
このうすい文庫本1冊を熟読して、己の無力となすべきことを知ってほしい。
水面よりも高い長靴を履けとか、線量計のアラームは無視するな、とか
簡単な指示で現場の人間を、なくてすむ危険から守れるのは自分なのだと肝に銘じるのだ。
そして、できることをすべて行っていただきたい。
ああ、ほんとうに…被曝された皆様が、健康被害が最小限に収まりますように!
それを考えたら、ちょっとくらい揺れるからって、ビビっていられるか!
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